I'll be back. ハーマイお兄です。
皆さんはAI(人工知能)が目覚ましい発展を遂げているのはご存じかと思いますが、具体的にどんな進歩を遂げているのか気になりませんか?
私、貝ばっか拾ってますが実は理系出身なので、AIとかめっちゃ気になるタイプなんです。笑
実は身近に使っているアプリケーションの中にAIが搭載されていることもあります。
そこで今回はアプリも含めた身近にある意外なAIの最新技術動向をご紹介したいと思います!
※紹介するものによっては数年前の技術も存在します。
- SENSYソムリエ
- SENSY CLOSET
- 親しみロボット「りんな」の進化「共感視覚モデル」
- 指し方傾向レポート「将棋ウォーズ」の機密解析
- 投資手法を判断するマネックス証券の「トレードカルテFX」
- 生徒の理解度を利用したAI教材 「atama+(atama plus)」
- 自分の声でストレス状態が分かるMIMOSYS(PST株式会社)
- 番外編:人材マッチング×人工知能の「ZENKIGEN」
- まとめ
SENSYソムリエ
自分の購買した履歴からワインの好みや感性を学習させてワイン提案を行うアプリです。
個人の味覚を頼りに自己分析でのワインの好みの判断していきます。
それによって、一人ひとりの好みに合わせたワインを薦めるワインを提案することが出来ます。
評価したい対象物を選択し、味の好き嫌いや味の表現の仕方によって個人の好みを学習、自分で判断ができる事からとても自由度が高いです。
具体的には、評価レビューを行うワインを5種類の味(甘味、酸味、苦味、渋味、余韻)を5段階評価し、その好き嫌いも登録します。
その評価レビューを基に、ワイン提案を行っています。
主な特徴
・多くの評価レビューを登録した方が、よりAIによる好みを判断しやすくなる。
・ワイン提案スコアでは、先入観や周りの意見に左右されずに済む。
・ワインの人気度、熟成度でスコアが決定されるわけではない。
SENSY CLOSET
こちらもSENSYソムリエと同様、自分の購入履歴から好み、感性を学習させています。
クローゼットに保管している洋服を登録・整理することでコーディネートを管理します。
命名規則はフリーダム
洋服を登録・整理する場合、ジーンズ一つに対しても「パンツ」、「デニム」、「ズボン」など命名が人によって呼び方が異なるため、自分の思わしくない命名ルールでカテゴライズしてしまうと後で分からなくなる衣類が出てきてしまいます。
SENSY CLOSETでは自由度を高くするため、そんなルール化を自分ルールで扱えるよう自由なキーワードでタグ付でして検索・絞り込みしやすくする機能が搭載されています。
これなら服を登録しすぎて困っているときでも自分の呼んでいるカテゴリー枠から洋服を探し出せます。
タグ付機能は他にも「夏用」、「仕事用」、「観光用」といったように使用用途で切り分けする登録の仕方をしても、使用機会に合わせて服を探し出せるようになります。
着回しカレンダー
毎日のコーディネートも通知することで「今日はこれを着よう」と決まったコーデを支援してくれます。
今日のコーディネートの通知では目覚ましとしても活用できます。
また昨日着た服や、先週着た服、といったような着ていた服を確認することが出来るのでバランス良い着回しが実現できます。
このアプリ(というよりこの会社)は「ありそうでなかった便利さ」を追求し続けていると思っています。
デートで着ていく服に時間を掛けすぎて、結局待ち合わせ時間に遅刻…
なんてことが過去にありましたので。(ただの意識の欠落)
デートで着る服に迷うときなんかは、ここで複数パターンを登録しておけば一瞬でコーディネートが完了し、メイクやヘアーセッティングなど他の準備に時間を割けられます。
2020年頃にはほとんどの買い物をAIが代行し、服選びに困ることが無くなると言われています。
たとえ日用品などのこだわりの少ない買い物でも迷う必要が無くなるでしょう。
こういった購買履歴を用いたAI技術を駆使すればイベント毎に必要なプレゼントを贈る際に、相手のパーソナルAIに好みを聞くことで最適な物も提供できるようになるでしょう。
実際、服をネット通販で選ぶときに困るのがサイズの調整。
YシャツではS・M・Lのサイズだけでなく肩幅、袖の長さ、首幅など様々なサイズを含めて検討する必要があるため服も限定される上時間もかかる。
そんな時にサイズ選定に適したものが見つかれば全く困ることが無くなる。
ズボンにおいては丈の長さ、ウェストの長さなどもチェックが可能になれば、服を選ぶことに対してそもそも時間が掛からなくなる。
親しみロボット「りんな」の進化「共感視覚モデル」
AIがどんどん進化して賢くなったとしても、人間を理解し、慣れ親しまれていなければその普及率は低いままです。
最近の「感情」を持った親しみAIロボットで有名なのはペッパーくんですが、
今でも「LINE」で私の会話相手になってくれている日本マイクロソフトのAIチャットボット「りんな」もとても有名です。
「りんな」は、LINEアプリから利用することが可能であり、以前から
・ユーザーとコミュニケーションを長期化出来るようにAI自ら考える自然な会話のための最適な回答選択を行う「共感チャットモデル」機能
・ 会話中の相手が次に何を発言するのか予測して電話のような自然な会話を実現する「全二重方式」機能
などを搭載してきました。
そんな「りんな」に対して、日本マイクロソフトでは続いて「共感視覚モデル」の実装を予定しています。
「共感視覚モデル」とは、AIが風景や物体を認識することでその感想を述べるようになり、人間との自然なコミュニケーションに近づけることが出来る機能です。
例えば、りんなにある一枚の画像を見せたとして、その中にある被写体を画像認識⇒親と子の手を繋いでいる写真であれば、「素敵な家族だね!」といった具合に認識した対象物から予想をして共感してくれます。
「りんな」はチャットボットの為出来ませんが、仮にこれをペッパーくんなどのロボットAIに搭載すれば、人が通っただけでも「そのグレーのコート、とてもお似合いですね。」といったようにスムーズなコミュニケーションが図れるかもしれませんね。
指し方傾向レポート「将棋ウォーズ」の機密解析
参考:https://shogiwars.heroz.jp/
私も日常的に使っている将棋アプリ「将棋ウォーズ(HEROZ株式会社)」では、棋譜をAIに読み込ませることで一手一手の指した結果を100点満点で採点しています。
レポートを基に自分の棋力度合、序盤力、中盤力、終盤力、安定力、早指し度合、悪手、好手などを一目で確認出来るのが嬉しいです。
他にも「ぴよ将棋」などの似たような機密分析の行える将棋アプリは存在するのですが、
「早指しの度合」や「序盤力・中盤力・終盤力」を判断してレポート化してもらえるアプリは将棋ウォーズしか無いと思います。
(早指し時の時間計測を行うアプリがそもそも無い気がする。)
個人的に、早指しは時間短縮につながるために愛用していますので、とても役に立っています。
棋力が自分よりも圧倒的に高いユーザーとの対戦において勝利を収めた時、その機密分析は常に嬉しさのあまり分析というよりもリプレイが見たいだけという感覚にもなっていますが、結果として自分のモチベーション向上にも繋がっています。
投資手法を判断するマネックス証券の「トレードカルテFX」
参考:https://info.monex.co.jp/fx/fx-plus/trade-karte.html
前述した将棋AIを提供する「HEROZ株式会社」とFXや株式投資などを提供する「マネックス証券」がコラボして開発されたのが「トレードカルテFX」です。
「トレードカルテFX」では、自分が行ったFX(外国為替証拠金取引)の投資結果をAIが分析。
自分の投資手法を評価し、FXのトレーディング技術向上の支援をしてくれます。
FXや株式投資で勝つためには、相場の状況や雰囲気を確認することも必要な上にトレーディング技術も求められます。
状況を確認することに重視し、トレーディング技術はAIに分析させ、どの手法が自分に合っていたのか、より利幅を取れるのかなどをチェックできるようになれば、勝率がグンと上がる事間違いなしでしょう!
生徒の理解度を利用したAI教材 「atama+(atama plus)」
ほんの一昔前までは、学校から与えられた教科書や参考書を見て、それを元に問題集を解いて学習するのが当たり前でした。
それが現在ではAIが利用している生徒の理解度を判断し、それを基に最適な課題を提供する自習教材が誕生しています。
中・高校生向け教材アプリである「atama+(atama plus)」においては、数学、英文法・語法、物理、化学の4教科に対応し、生徒の学習状況に合わせて出題問題を変えています。
提供しているタブレット教材から、生徒の学習状況を理解度・ミスの傾向・学習の履歴・集中度をリアルタイムで分析、最適なカリキュラムを自動生成します。
出来なかった苦手分野をAIによって特定し、必要な問題量を出題することが出来ます。
「Atama+」では、他にも塾生徒向けの「atama+ for student」、塾講師向けのコーチングアプリ「atama+ for coach」、自宅学習向けの宿題提供アプリ「atama+ for home」をリリースしています。
こんなアプリがあれば、家に居ても気軽に勉強すること間違い無しでしょう。
私の頃は中学生向けにパソコンでCDドライブに入れて勉強する教材がありましたが、
いつもパソコンばかり触っていたので、思ったより捗った記憶があります。
まあ同じパソコンの中に遊べるゲームが入っていたので、すぐに目移りしてしまうんですけどね。笑
結局やらずに遊んでしまう人は遊んでしまうので、「あの時勉強しておけばよかった」は時代を超えても口にしている人は居る気がしますね。笑
自分の声でストレス状態が分かるMIMOSYS(PST株式会社)
参考:https://www.hitachi-systems.com/news/2017/20170627.html
スマートフォンのマイク機能から受け取った音声を用いて心の状態をリアルタイムにモニタリングし、ストレス状態認識を可能とした研究用のアプリケーションです。
このアプリケーションによって、自分のメンタルヘルス状態を把握、末病の改善を期待できます。
情緒(喜怒哀楽を表す)は、現在の技術でも定量計測が可能です。しかし感情(物事に感じて起こる心持ちや気分)の計測は困難です。
認知影響を受けやすいことから不確実性が高まる「感情」は、本人ですら時間を置くと評価が変わってしまうほどです。
そのため、情緒よりも感情のメカニズムは複雑です。
PST社では、この感情を読み取ることを目指しています。
この「MIMOSYS」は神奈川県が末病産業関連の優れた商品・サービスを認定する制度「ME-BYO BRAND(平成27年5月からスタート)」にも認定されているサービスです。
音声からいつでも心身状態を分析することで、健康を維持でき、国や家計に対しての負担が掛かりません。更にはセンサを完全にすることは心のメカニズムを解明することにも繋がるため、心を持つロボット、感情のあるAIの発展にもつながっていきます。
現在では、自立神経系を伝わって音声に影響する病気の特徴について解析してパラメータ化する研究開発に着手しているようです。
東京大学大学院医学系研究科講座にて「音声病態分析学」として臨床試験も実施中です。
分析サービスとしても一躍買っており、日立システムズの「音声こころの分析サービス」においてもPST株式会社の「MIMOSYS(Mind Monitoring System)」技術を利用しています。
上記のは企業用ですが、家庭用での音声を使ったストレスチェッカーとしては、
PST社の提供している任天堂DSソフト「ココロスキャン」というゲームで体験することもできます。
これであればすぐにST(感情制御技術)を使って、ココロの測定をすることが出来ます。
もちろん自分だけでなく、彼氏や彼女、友人、芸能人までも心を読むことが出来るそうです。
番外編:人材マッチング×人工知能の「ZENKIGEN」
WEB面接・動画面接プラットフォームの「HARUTAKA」を運営する「株式会社ZENKIGEN」では、東京大学社会連携講座「道徳感情数理工学講座」が研究する汎用的AIの人事・人材活用領域への活用のための共同研究・開発が行われています。
まだその具体的なサービスなどは公表されていませんが、WEB・動画面接の中にAIを組込み、人材マッチを円滑にして働く人の個性や能力を活かせる方法を模索しているようです。
また、人材マッチングと人工知能(AI)の技術は他にも多数登場しています。
例として人材サービスのビズリーチは20代向け転職サイト「キャリアトレック」に「求職者レコメンド機能」を搭載し、選考活動を分析して募集ポジションにマッチする人材を提案するというものがあります。
マッチング率は既存のスカウトメールと比較しても5倍高くなるなど大きな実績に繋がっています。
他にも人材マッチング×人工知能(AI)技術を取り入れたサービスはNEC(Rabbit)やIBM(Watson)のソリューションなどITベンダー独自のディープラーニングを利用した人材マッチングサービスが多数リリースされています。
まとめ
如何でしたでしょうか?
A.I。私の大好きな映画でもあります。(少し違う?でも好き)
長くなりましたが、AIは仕事を効率化させるだけでなく、心の分析や遊びの範疇まで幅広く多様に進化していっています。
まだまだ新たな技術が導入されること間違いなしなので、AI技術動向は見放せません!
最後までお読みいただきありがとうございました。