昭和か令和に生まれたかった、ハーマイお兄です。
「昔は俺なんて沢山仕事して、沢山残業して、沢山頑張ってきたんだぞ。」
と言い張る人々が居ます。
確かに、いっぱい仕事をしてきたのは事実だと思います。
そら、「残業規制」なんて無かったんですから。
加えて、「残業代」だって満額出ていました。
更に言えば、「仕事中喫煙」だって問題無かったはず。
昔と今を比べるには、そういった側面と、仕事の効率性から見ていかなければなりませんよね。
PDCAサイクルが昔と異なる
昔の忙しさというのは、主に手作業で「物を設計する」忙しさや、手間暇かけて手作業で作り上げる「精度」の難しさから、忙しいと述べていました。
昔はまず大体のことがアルバイトでも実行可能な、単純作業ばかりでした。
何かモノを作るのだって、その図面を手で書いて、手で設計して、手で組み立てていました。
こんな手作業、一体何日掛けたら終わるのでしょうか?
そんな作業が、現代ではコンピュータの発達のお蔭で、小規模であれば数日で作れるでしょう。
現代においては、一つの物を完成させるためにPDCAサイクルを回すと言います。
P:プラン
D:実行
C:チェック
A:改善
これらの作業にいずれも「システム」を+α導入しながら実施しています。
このシステムが導入されたことによって、PDCAサイクルの早さが現代では異常に早いです。
技術精度が跳ね上がり、一つの事を成すのに1ヶ月掛かっていたものは1週間で終わるものもあるでしょう。
公務員の仕事難易度は跳ね上がった
50時間かけて行った公務員の仕事がAIによってわずか数秒で終わったというニュースが近年話題になりましたよね。
結果も人間の手作業で行った内容とほぼ同じ水準でAIが行うことが出来たというので驚きです。
公務員(行政)のお仕事は、今でも古い体質が多く、10年前位の仕事内容と似通った点があるので、「今と昔」の「昔」の仕事体制として参考にしやすいでしょう。
ただし、若手公務員の給料は減少傾向にあり、数十年後は現在の管理職クラスの公務員並みの給料を受け取ることは出来ません。
その上PCの処理能力がとてつもなく進歩したため、一つ一つ手作業していたようなチェック項目もエクセルや専用ソフトで数秒で完了してしまいます。
すると更なる仕事を与えられ、時間短縮したはずが仕事を増やされるハメになるのです。
なかなか、現職公務員の方も不服だと思います。
IT業界の昔と今
私は普段IT業界に勤めているので、そこで感じていることを書きます。
昔はどちらかと言うと、ITに至っては泥臭い作業が多かったと聞きます。
何故なら、昔はCUI(Character User Interface)といって、Character=文字と書かれている通り、
文字を使ってコンピュータを操作する必要があったためです。
WindowsOS(Oparation System)の「コマンドプロンプト」が一番分かりやすいですね。
コマンドプロンプトを開いて「ipconfig」なんて叩いてみれば、自分のIPv4アドレス情報等を知ることが出来ます。
この「実機に文字を打つ」という行為は誤字も起こしやすく、パソコンにOSをインストールする時など、昔のシステムエンジニアは誤字脱字が無いか一つ一つ目で見て設定をチェックしていました。
これでは当然時間が掛かりますよね。1台OSを入れ終わるのに、一人おおよそ半日かかったりします。
今はGUI(Graphical User Interface)で、コンピュータをユーザが操作する際には、例えばクリック一つで記事作成画面に移れたり、何かzipファイルを解凍して開くときにパソコンの画面に従ってポチポチ保存先を選択して開いたりするのもGUI構成のものです。
例えばスマートフォンにおいては、Webサイト内で上から弓のように引っ張ると「更新」が出来るのもGUIの発達のお蔭ですね。
こんな風に人が操作しやすくされている画面は全てGUIです。
このお蔭で仕事は圧倒的に進みやすくなったと思いますし、効率的に取り組めるようになりました。
OSをもう一つ入れてサーバーを作りたいとしたら、もうクリック操作のみで仮想サーバーが一つ作れてしまいます。
つまり過去に半日掛かっていた作業は、今では30分で出来てしまいます。
この効率性の高さ、ヤバくないですか?
例えば事務所で10台のパソコンにOSを入れて完成させるのに、一日8時間勤務だとすると・・・
昔であれば、、、
一人前のエンジニアがパソコンのOSインストールをするのに一台4時間かけたとして、1日で二台ずつ、一週間で10台分をやっとこさ終わらせていたとします。
つまり、80時間掛かります。
しかし現代の場合は、一台30分で終わらせられます。
そうした場合、30分を10台で300分=5時間で終わります。
1週間分の仕事を1日未満で終わらせているんです。
1日8時間勤務。残りの3時間を更に効率の高い仕事が出来てしまいますね。
これを基に考えると、仕事効率は現代の場合昔の8分の1の時間で効率化している計算です。
昔のサラリーマンが1週間40時間頑張って取り組んだ仕事を、現代ではたったの5時間で終わらせてしまうのです。
つまり、現代では昔の1週間と3日分の仕事を一日で終わらせなければならないわけです。
もっと言えば、昔のサラリーマンの1ヶ月半以上の仕事(7週間と1日
)を、現代では1週間で終わらせなければならない忙しさが隠れています。
なんという途方もない忙しさでしょう。
その上賃金は昔より下がっているという顛末です。
その上、やれ禁煙だ、やれ何度もトイレばっか行くなだ、謎の制限を掛け始めて、事務・SEなどの座り仕事を行う職種にとってはとんでもないストレスを味わっていることになります。
しかし、現代では残念ながら余った時間を休ませては貰えません。
更に効率化した仕事を求められます。
「 昔は良かった」は、的を射ていると思う
今じゃ残業規制で月40hを超えたら問題視され、管理職の更に上まで報告上がりますから、40h超えたらサービス残業になる事だってガンガンあるだろうし、システムの活用で仕事量だってとんでもなく増えていると思いますよ。
今は難易度が丸っきり違うんですよね。仕事の量も質も違うんですから当然です。
先週発表された労働力調査結果によると・・・、
平成31年(2019年)の1月~3月の平均調査では、
役員を除いた雇用者5620万人のうち、正規職員・従業員が3457万人、前年比較34万人増加、非正規職員・従業員は2162万人で前年比較45万人増加であったとの結果が出ました。
昔と比較してみれば、正社員が減り、非正規が一気に増加傾向にあります。
ここには終身雇用制度の破綻や、自分の時間を捉われない自由な働き方変動によるものもあるでしょう。
しかし、実際のところどうでしょう。
前述の仕事量が圧倒的に多いのを含めて、責任は重大さを増し、給料は薄給。
こんなんで「よっしゃ正社員になるぜ!」なんて思う人がどこにいるんでしょうか?
ほとんどの人が周囲の目や、安心感、信頼性を担保するためだけにやっているようにも伺えます。
退職金制度を無くした企業も増え、年金も貰えるかも分からない今を生きるにあたって、若い人々は働く意義を失ってきているのです。
「昔は良かった」という言葉は、当時の緩い雰囲気もそうですが、こういった終身雇用からくる「安心感」も今の正社員と比べれば桁外れに違ったためだと考えられます。
現代でよかったこともある-ノマドワーカー
とはいえ、昔の飲み会は本当に酷かったと聞きます。
上司のパワハラはとにかく酷く、女性へのセクハラなんて日常茶飯事。
今ではリモートでの仕事が出来るようになり、朝の通勤が不要になりました。
フリーランス向けのプラットフォームサイトなど、外へ出なくても出来る仕事が増えたことは、仕事の幅が広がったと言えます。
加えてyoutuberやVtuber、ドローンの操縦士など、新たな職種も登場しつつあり、
現代に適応できさえすれば新しいことにチャレンジする機会は増えたような気がしますね。
また放浪者=「nomado」を意味するノマドワーカーと呼ばれる人々も増えています。
決まった職に定着させず、自ら異なる職場へ移動をする人を指しています。
デザイナーやエンジニアに多いですね。
ココナラなんてまさにフリーランスやノマドワーカーにとっての楽園かもしれません。
初心者からでも自分のスキルを売れるのでかなり有用ですね。
好きなときに好きな場所で出来るのは、昔と比べてストレスが軽減されているかもしれません。
まとめ
今やAIの発達によって失う仕事が増えてきました。
次期に「タクシーの運転手」、「スーパーのレジ打ち係」、「コンビニ店員」、「ホテルの受付」など多くの仕事が失われていくでしょう…。
その分新たな仕事も増えていくのに対応していかないといけませんね…。面倒くさいけど
いかがでしたでしょうか?
今回は「昔と今では仕事の難易度が桁外れに違う」について紹介しました。
伝えたいことは伝えたつもりなのですが、全然まとまりが無いので少しずつ修正していきたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。