大阪弁は上手になれへんし、ハーマイお兄です。
私が転勤で大阪に住み始め、はや数年。
現住所は大阪市中央区というど真ん中。
もちろん住民票も大阪です。府民税も支払ってます。
色んな関西人との交流を重ね、私ももうだいぶ関西弁が移ってきましたが、一つ気になることが。。。
エセ関西弁とのディスリ
関西人は全員思っているんです。「ご飯食べるやで」とか「寝るやで」とか「〇〇するやで」という間違った「やで」の使い方をする関西人以外の人間のケツの穴から手ェ突っ込んで奥歯ガタガタいわしたろかと
— 田中泰延 (@hironobutnk) May 22, 2016
私の場合、関西弁が移ったのはこっちに転勤してきて勝手に似てきたというよりは、元々ダウンタウンが大好きなベースがあって、その上で皆に合わせた表現をしていこう!という前に倣えの精神である種人間の本能だったのかなと後になって思います。
気付いたら、ホンマ?とか、せやなあ、とか。意識をせずともポロポロ出てくる始末。
そんな中、関西人の方の中でこう仰る方がいます。
「うわ、エセ関西弁やん~ww」
私の周りは笑って言ってくる方がほとんどだったのですが、
元々関東人である友人の話では、
「エセ関西弁使われるとナメられてるみたいでホンマに腹立つ」
と嫌悪感MAXに罵ってきた関西人の女性もいらっしゃったとか。。
私の場合、確かに今まで関西に来ることなんて修学旅行の1回京都に来たこと以外無かったですし、お笑い番組を見るとき以外に関西弁と触れ合うことなんてありませんでした。
でも、大阪にもう何年も住んで、何年も府民税支払っててきて「エセ関西弁」と言われております。
エセ関西弁はいつになったら関西弁になれるの?
じゃあ人は、いつから関西弁になるのでしょうか?
僕はどうして関西弁になれないんでしょうか?
僕はどうして大人になれないんだろう。
トイストーリー3 私が予告だけで泣ける唯一の映画。←
私はその境界線がずっと気になってたわけですよ。
ある人は「小さな頃から関西育ちで関西弁喋ってたら関西弁ちゃう?」
とか言ってましたけど、結局それ自分のエゴやん。笑
じゃあ中学校から大阪に転勤の都合で転校してきたお子さんとか、一生エセ関西弁って罵られ続けるんですかね?
一部のブログではエセ関西弁で言われることが「納得いかない」、「正しい関西弁話せ!」とか言われてましたけど、関西人の人は関西弁講座でも習ったんですかね?
関東人の標準語なんかは、「ビジネスマナー講座」等で新卒研修を通して学んだりしますけれども…。
いつから関西弁になるのかという問いについては、結局一人ひとりの価値観でしか変わりません。 私の場合については、
「住民票も移してもう何年も大阪に税金納めてるんやし、許してや城之内」 って感じ。
明らかなエセ野郎は確かに存在する
とはいえ、正直私も明らかなエセ関西弁には違和感を覚えることがあります。
元々関東人の私としては、明らかにエセで答えているときは少しウケ狙ってんのかな?と思いますね。
まあ寒いっちゃ寒いんですけど、笑
そして、逆に私から聞きたいことがあります。
エセ標準語はないの?
東京に来る大阪の方々は、関西弁に加えて標準語も喋るようになってきました。
今や芸人さんは標準語と関西弁を綺麗に両方使い分けていらっしゃいます。
関東の方は関西弁に馴染むととやかく言われます。
しかし、関西の方は標準語に馴染んでもあまりそこをとやかく言う関東の人は少ない気がします。というかいません。
それは「エセ標準語」という、いわゆるディスりの表現ってのが無いからです。
エセ標準語は有るようでなく、むしろエセ関西弁という方が自然に使用されています。
昭和の生粋関西人の方ならご存知かもしれませんが、以前は標準語も「関東語」といって使われている方言の一つと区別されていたかと存じます。
それが今やビジネスマナー等で当たり前の日本の言葉「標準語」として切り替わったからこそ、エセ標準語という言葉そのものは日本語を否定していることに繋がっているわけですね。
残念ながら、エセ標準語というものは我々日本人にとって存在しないことになりそうですね。侮蔑用語でなら使えるかも。
つまり、私が関西人に対して「エセ標準語や~」とは言えないわけです。
関西弁は進化していく
小見出しの規模がデカくて自分で作ってフフッとなりましたが、 過去と比較してみると、確実に関西弁は変化しています。
そして、「ネオ関西弁」という新たな方言が誕生していると思っています。
今や、堺市や岸和田市などの南に住む方のゴッテゴテの関西弁と、 高槻市や茨木市などの北に住む方の関西弁とでは、まるで話し方が違うように感じます。いや絶対異なってます。
具体的な関西弁の事例を表すとすれば……
エセ関西弁と言われるような、「ホントや~~」って言葉。
私は生粋の関西人の方が使っていたのを何度も見てきました。
大阪の街も関西弁が変わりつつあるのです。
聞いた話、大阪府の中心部や北部に住む方は、割と兵庫・神戸や京都などへのアクセスが容易なため、転勤族や地方から来た方が住みやすいのだそうです。
そこに移り住んだ全国各地の人が関西弁を学び、そして恋人や子供がいつの間にか影響を受け、知らぬ間に伝播していったものが「ネオ関西弁」として生まれているんじゃないかと推測しています。
多分日本のどこかで既に討論されているかもしれませんが、
私の予想としては、既に関西弁が標準語と融合した「ネオ関西弁」として、 もしくは「ネオ標準語」として、日本語が出来上がり始めており、それらは今後日本に未来永劫残り続けるのではないかと考えています。
「ネオ関西弁」の特徴は、新たな方言に影響して取り入れ、混合して使用していることです。
つまり、変化に富んでおり、ステレオタイプから逸しています。
この臨機応変さが存続できる鍵だと考えています。
堺や岸和田のゴテゴテ関西弁はいずれ消える?
逆に言えば、堺や岸和田の方のゴテゴテな関西弁はいずれ廃れて無くなると推測しています。
ネオ関西弁はその難易度の低さからうまく伝播させることが出来ますが、ゴテゴテな関西弁は、その独特な話し方の難易度からそう簡単に使用出来ない方言であるのは間違いないです。
またビジネスマナーといったモラルが確立され始めたことから、ゴテゴテな方言を時代の風紀に見合っていないと見なす人達も少なくありません。
何さらしてけつかんどんねん、とかね
そのため、使うことを知らず知らずのうちに制限され、使われることが減っていくことになるのです。
そう考えたら、ゴテゴテな関西弁は静かに消滅していき、「ネオ関西弁」だけが蔓延る事になると思わへん?
ゴテゴテ関西弁を極めた方は…【番外】
ちなみに、私は本物というか、関西弁を極めたような方に何度か会ったことがあります。
ほんまにあれは凄いです。
ペラペラな関西人って、話し方もめちゃめちゃ早い、その上関西弁の中でも古いボキャブラリー使って訳わからない言葉織り交ぜてくるんで理解するのに時間が掛かるレベルです。
早すぎて脳内が追い付かない、それくらいの関西弁ならいいんですかね?
もうね、そのレベルまで行った人だけ関西弁と名乗っていいことにしません?w
あの流暢に使われる関西弁はもはや関西弁先生になれますよ。
あの方々は軽い人間国宝ちゃいます?笑
まとめ
関西弁一つにここまで議論してきました。
今使われている方言などの今後の進化を考えてみると面白いですね。
ちなみに私の地元では房州弁というのがあったみたいですが、 もう、無くなってしまうかもしれません。。。おっぺす(押す)とか使ってました。
この近い将来、ネオ東京では、もしかしたらネオ関西弁=ネオ標準語が当たり前のように使われているのかもしれません。
時代の流れに合わせて作られていく方言ですから、消えることは無いと思います。
ちなみに、もし人文学部などの方が見ているのであれば、このお題は余裕で卒業論文になると思います。その時はこのテーマを卒論にしても良いですよ。(ちゃんと参考文献に載せてねはあと)
※この記事は3年程前に過去のブログで作成した記事を編集して投稿しています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。