淋しくて淋しくて君(タカラガイ)のことを想うよ~、ハーマイお兄です。
GW中、ビーチコーミングの連チャンを食らわしてみたんですけれども。
昔はちゃんと取れていたようなタカラガイが全然取れなくなった気がするのです…。
まあ自分の思い過ごしだろうとそこまで気には留めていなかったのですが、家の片づけをしていた時衝撃的な物が出てきたので、この記事を書きます。
今回はタカラガイが取れなくなったことを証明しつつ、私が思う原因について考えてみたいと思い、ご紹介します。
ビーチコーマーの皆さんも、よければ一緒に原因や解決策を考えませんか?
※今回は貝殻の中でも「タカラガイ」にフォーカスを当てて検討したいと思います。
タカラガイが取れなくなった証拠(2000年代時点)
まずは、論より証拠をお見せしましょう。
これは、恐らく私が12年ほど前に館山市で拾ったタカラガイ達です。
軒下に置きっぱなしにして気付かず埃を被っていたので、洗って干してみたのですがビックリ。
当時一日しかビーチコーミングをしていないはずですが、昔はこれだけの量が収穫出来ていました。
私は寝坊助なので、恐らくお昼くらいに収穫したものだと思います。
場所は今と同じ館山市です。それ以外行ってません。
大型のホシキヌタだけでも7個もあります。正直衝撃的です。
今年はほとんど取れなかったハナマルユキダカラガイ(幼貝含む)も、古いの併せて8個ありますね。
まとめると・・・
ホシキヌタ×7
ハナマルユキダカラ×8
カモンダカラ×2
ヤナギシボリダカラ×1
シボリダカラ?×1
コモンダカラ×2
サメダカラ×1
ナシジダカラ×1
キイロダカラ×1
オミナエシダカラ×6
カミスジダカラ×1
チャイロキヌタ×50位
メダカラ群×60位
ざっと見ただけでもこのくらい。12種類かな?
キイロダカラなんてもう1年くらい取れていない気がする…。昔は結構取れたのに何故???
もっと言えば、写真には載っていないですが、昔はクロダカラやウキダカラ、アヤメダカラ、クチグロキヌタ(これは今年偶然取れましたが、)
ここら辺は必ずではないものの、確かに採れていたはず…。
…それにしてもイタヤガイやエビスガイなど少数のその他の貝殻はありますが、私が昔どれだけタカラガイに対して貪欲だったかが分かりますね…笑
タカラガイが取れなくなった証拠(2019年現在)
そして、こちらが今年(2019年)のGW中にビーチコーミングしてきた結果です。
なんかすくなっ!w
同じく館山市内の海岸を対象としていますが、まず取れる数が激減しています。
タカラガイで言えば・・・
オミナエシダカラ×8
コモンダカラ×1
カモンダカラ×2
ナシジダカラ×1
サバダカラ?×1
あとは全部チャイロキヌタとメダカラですか?
(メダカラの細かい種類は分かりません泣)
いやもう取れなさすぎるやろ……
季節・時期の問題はもちろんありますが、それでも取れないタカラガイが多いのを実感します。
たとえば、私の好きなハツユキダカラなんかは昔結構取れた印象です。
しかし、このところ全然取れません。
浜の上の方へ打ち上げられたカラカラの干からびたハツユキダカラはありましたが、これは需要が無いために拾われず、わざと残されているも同然です。
それから、ホシキヌタも中々お目にかかれなくなりました。
もともと図体がデカいジャイアンみたいな貝殻なので、まあこれは取れやすいからかビーチコーマーによって一掃されていると思われます。
タカラガイが拾えなくなった原因を考えてみる
では、何故タカラガイが取れなくなったのでしょうか?
ビーチコーマーが取り漁っていくから?タカラガイの生態系が変化しているから?
今回はその「タカラガイ取れなくなった問題」について考えてみたいと思います。
私はこの原因について、2点考えられると思っています。
1.タカラガイの個体数激減論
まず、タカラガイの個体数自体が減っているのでは?と思っています。
もともと寒さに弱い生き物なので、生き残るのはやたらしぶといメダカラ位と聞きます。
ただ、徐々に温暖化しているので、結局はただの一因に過ぎません。
※1995年~2000年までの水温の変化率をグラフ化してくださっているサイトがあったのですが、確かに冬場の水温は年々上昇していました。
しかしタカラガイの生態系について探したところ、該当しそうな最新情報が見当たりませんでした。
生物学の研究をしているわけではないので、自分で調べることも出来ません。悔しい。
ということでここからは環境要因を度外視し、合理的に個体数が減った原因を検討してみます。
生きたタカラガイの標本化のための持ち去り
人為的な観点で見れば、生きたタカラガイを持ち去る人が一因であることがいえます。
それは生きたタカラガイを採取する人が増えたことによって、その持ち帰られて死んだタカラガイ以上の生命を奪っているということになります。
つまり生きたタカラガイを持っていくことは、その個体の持つ産卵能力を奪い、今後生きていくはずだったそのタカラガイの子孫の繁殖をも奪っている可能性があります。
素人が生きたタカラガイを採集して、その上産卵させて孵化させるには温度調節や餌、卵の状態などとてつもない高度な技術が必要になりますし、100歩譲って孵化出来たとしても、それを素直に海に帰しているとは思えません。
コレクションとして自分の為だけに生きたまま採集して殺し、FDにして集めたい気持ちは分かりますが、今後のタカラガイ子孫の繁栄の為にも、今後のビーチコーマーさんの喜びの為にも、生きたタカラガイは持っていかない方が良いと思います。
2.SNS・マスメディアによるビーチーコーマー増加論
最近ではブログも含め、ツイッターやFBで気軽に呟けることができるようになり、タカラガイの落ちている海岸はどんどん認知度を上げています。
例えば最近では廃墟スポットなんかそうですよね。
昔はマニアックが集まるだけのようなサイトしか無かったのに、いつの間にか若者も気軽に覗けるサイトや情報が増え、実際に行ってみる人は増加の一途をたどっています。
しかしながら廃墟に行く人が実際に増えたことで、立ち入り禁止区域に入る輩も居て廃墟の管理責任者が迷惑を被っていますよね。
これと全く同じではありませんが、ビーチコーミングという行為が知れ渡ることで、それだけビーチコーマーは増加の一途を辿り、マナーの悪い人が生きたタカラガイを持って帰りタカラガイが繁殖できず、ゴミまで捨てて帰っていく始末です。
最近では坂田海岸が海水浴場としての利用を中止とし、駐車場も無くなりました。
では、「ハーマイお兄の海岸紹介はしてはいけないんじゃないか!?」と自分で思ったりもしたのですが、それはもう手遅れだと思います。
房総半島なんてこれだけSNSやマスメディアによって拡散されていて、尚且つ海ホタルによってアクセスも容易。
その上「海水浴場スポット」として市のHPで直接紹介もしています。
これだけの情報があれば、2019年の2月から載せた私みたいな弱小ブロガーが海岸の紹介をせずとも、貝殻の拾える場所を探そうと思えば一瞬で見つかります。
そう、もうビーチコーマーを減らすのは不可能です。
インフラがボロボロになって他県からのアクセスが不可能にでもならない限りw
日本でのSNSの発展は、実は2000年代から既に始まっています。
例えば、Twitterは2006年からサービスリリースされています。
私が別のビーチコーマーさんのブログを確認する限り、貝殻が取れなくなっているという報告は「2009年」から記載が見受けられました。
そう、私がこのブログを始めた2019年のおよそ10年前からとっくに貝殻は減ってきていたのです。
貝殻が館山ではもう拾えない?まとめ
如何でしたでしょうか?
今回は「貝殻が館山ではもう拾えない?ビーチコーミングでタカラガイが取れなくなった原因を検討する【衝撃】」について本音ベースで書き込んでみました。
とまあ簡単に言えば、ビーチコーミングという行為が世間に浸透しつつあると同時に、
取れるタカラガイは相乗的に失いつつあるというわけですね。
やや悲観的に書いてしまいましたが、決してもうこれから永久に取れなくなるという訳ではありません。
人為的な問題が原因なら、人々の意識の変え方次第でどうにかなる問題だと思うからです。
どうしたらいいかは、また追々考えていくとしましょう。
今日はこの辺で。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。