元医療従事者のハーマイお兄です。
こんにちは!
私事では御座いますが、最近ある病気に掛かっていることが分かりました。
「狭心症」です。
ただ、一般的な運動時に痛みがある狭心症では有りません。
「異型狭心症」というものを発症しました。
初めて聞く方も、そうでない方も、誰でも起こりうる病なので、自分の体験上病院との兼ね合いが大変だったので、それを記事にしてご紹介します。
異型狭心症の症状
子供の頃から、急にキュッと心臓が締め付けられるような痛みを感じることがありました。
当時、「不完全右脚ブロック」という変わった疾患を患っていましたが(今はほとんど見られないそうです)
特に不具合も無く、健全な日々を過ごしてきました。
その後、就職してやっと仕事に慣れ初めていた最近、仕事中や朝起きた時に妙に心臓が痛くなる現象が頻発。
「まあ昔からいつもの事やし、皆もあることやろ~」とか思っていたのですが…
周りに聞くとそういう痛みはあまりないらしく…。
私はてっきり皆あるものなんだと思っていたのに少しショック…。
というわけで病院に行き、説明と心電図を取ったところ…
最も可能性が高い病気が「異形狭心症」との事でした。
別名:冠攣縮性狭心症もしくは安静時狭心症とも言います。
病名があることに驚き、大慌てで詳細をお聞きしました。
異型狭心症、冠攣縮性狭心症、安静時狭心症とは?
引用:https://osaka.hosp.go.jp/cvm/html/sickness/ihd/ihd_03.html
狭心症は主に心臓にある冠動脈という血管が狭まってしまうことによって起きる症状です。
血管が狭くなって血液が行き届かなくなると心臓が酸素不足に陥り、痛みが起きています。
通常の狭心症では、スポーツをして沢山汗をかいた時や、階段を上っている時など、自分への負荷を掛ける運動があった場合に起こります。
これを「労作性狭心症」と言います。
それに対して、私の発症した「異形狭心症(冠攣縮性狭心症、安静時狭心症)」では、運動後は対して発作は起きず、飲酒、喫煙、寒い所やストレスが原因として発生し、時間帯も主に深夜から早朝にかけて起きることが多いようです。
しかも「異常が無かった動脈が何らかの影響によって攣縮するため」と謎なところが多く、かなり問題です。
またこの狭心症が何度も発作が続いていくと、何度も頻繁に狭心症が起こる「不安定狭心症」という病名へと変わり、心筋梗塞を引き起こすほどの危険性があることが分かっています。
いやこれはヤバい…
と思っていたのですが、これを診断させる方法が無駄に厄介なのです。
異型狭心症のやっかいな所
私が発症した異型狭心症。
これの最もやっかいな所が「診断出来ない場合がある」ことと、「対処療法」しか出来ない事です。
心電図、ホルター心電図では診断が出来ない場合がある
私の場合、異型狭心症と診断されるために、心電図をとりましたが、異型狭心症は症状が現れるタイミングが大変短く、数分~数十分程度で治まってしまいます。
最も発生頻度の高い深夜~早朝部分での心電図を取得できる「ホルター心電図」を使用します。
ただしホルター心電図もレンタルの関係上、24時間しか心電図を記録することが出来ず、1日の間に痛みなどの異常が無かった場合、診断出来ないことがあるのです。
もう一つの方法は心臓カテーテルを太もも又は手首から挿入し、心臓の状態を直接確認出来る方法があります。
もうやり方を聞くだけでゾッとしますよね…。
主に心房細動の手術をする際にもこのような方法がつかわれます。(そういえば父親が手術していました。)
ここまで大げさにしてする程の病気なのか?というのは疑わしい所です…
なんて厄介な病なんだ…。
ホルター心電図は高いのに計測出来ない恐れも
では痛みを伴わずに済むホルダー心電図ならどうかというと、
ホルター心電図は無駄に高く、保険点数1500点=15000円の3割負担で4500円です。
その上、私のかかりつけの病院はホルター心電図をレンタル会社から数日間借りて記録を測る為、病院の空いている平日のうちにレンタルし、病院の空いている平日のうちに返却をしなければなりません。
その上、その間の24時間の間、テープでしっかり固定し、お風呂に入ることも出来ないまま一日過ごさなければなりません。
にもかかわらず、持ち運びできるようにしている為取得出来る情報量が心電図と比較すると少なく、場合によっては全く何も結果が得られない恐れだってあるのです…。
私の場合は病院に行くために1週間のうちに午前休暇を2回、24時間のテープの為にお風呂に入らないといけない時間も含めて約二日分も検査を要します。
その上診察は3回必要になります。(うち1回はただの説明、1回は返却するだけ。)
再診料三回+ホルダー心電図1500点(約4500円)1回。これが最低料金と考えたらとても安いとは言えません。
たとえホワイトなサラリーマンと言えど、一週間に二回も休んでしまうと土日含めて小旅行かな?という扱いを受けてしまうでしょう。
そんなわけで、私は診断結果から見ても異型狭心症であることは言うまでもないので、ホルター心電図をやめて薬だけ頂きたいですとお願いをしましたが、そこの医者(内科)は断固拒否。
「そんなに薬だけ欲しいなら他の病院へ行け!」とまさかの一蹴されてしまいました。
1500点+再診料*2のお金が貰えるならそりゃ求めますよね。
とても優しいと思っていた先生だったので悲しいです。
なんなら先週行ってて今週行ったら何故か初診料取られたし…お金返して…
結局のところ、医者も商売でやっているので、薬だけ持っていかれては商売あがったりというわけでしょうね。
社会に溶け込むため、会社でうまくやっていくために必要なことは、信頼です。
その信頼を勝ち取る一つは、私は休まない事だと思っています(ブラック体質)。
開業医のような医者の場合、そういった一般的な知識というのが欠けているのかもしれませんね。
薬だけ頂いて、対症療法しなければならない忙しいサラリーマンの方も大勢いるはずです。
そんな気持ちを少しはもってもらいたかったですね。
話が逸れてすみません。笑
P.S ちなみに、後日別の病院(循環器内科)に掛かったところ、若い先生だったのですがすぐに原因等を詳しく説明して頂き、ホルター心電図のデメリットも加味していて薬での様子見をご提案頂きました。(私と同じ考えの方で本当に良かったです。)
まとめ
如何でしたでしょうか?
異型狭心症がどんなもので、どういう時に起きて、どうやって検査するのかは一通り自分の体験談を交えてご紹介出来たと思います。
沢山の参考文献等をチェックしていたのですが、結局のところ手術でもしない限り対症療法しか処置できないのが悲しい所です。
病院に行こうかと迷っている方の参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。